FAIR-HOME since 1946
女性設計士とつくる設計工務店
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パッシブデザインとは？
パッシブデザインとは、機械に頼らず太陽の熱や光・風といった「自然エネルギー」をそのまま利用し、
快適な住まいづくりを創造する設計思想・設計手法のことをいいます。
室内を夏涼しく、冬暖かくするため、自然の光や風を上手に活用し、省エネかつ快適で健康的な暮らしを実現できます。
パッシブデザインにおける5つのデザイン
断熱と気密
断熱性能・気密性能を向上し、常に快適な室温を維持します。
冬の日射取得
冬には、主に開口部から太陽の熱を取り入れ、室内を暖かく保ちます。
夏の日射遮蔽
夏や中間期の強い日射しを室内に入れないようにし、室内を涼しく快適に保ちます。
自然風の利用
春や秋の季節に外気を取り入れ、室内を涼しくて快適な状態に保ちます。
昼光の利用
昼間の自然光を最大限に利用し、人工照明の使用を抑え、室内を明るく保ちます。
1
窓の配置、ウィンドキャッチャーや
高窓で風通し良く。
2
窓の外に設ける日除けで、
しっかり熱を遮断。
3
十分な断熱で熱を遮断。
反射しやすい仕上げ材のくふうも。
4
植栽のくふうで
日差しを遮る。
5
軒や庇を出し、
夏の日差しを遮る。
6
風通しの良い家は、
換気も抜群。
7
窓の配置や吹き抜けで、
上手に光を取り入れる。
8
床・外壁・窓の断熱で
熱を逃がさない。
9
さらに窓の断熱性能を
高める装置をつける。
10
南面の窓を中心に、
暖房にも使える日射熱を取り込む。
11
日中に日射熱を蓄えて
夜間に出す、蓄熱のくふう。
夏のパッシブデザイン
夏の快適さと省エネを確保するためには、室内に強い日射しを入れないための日射遮蔽が不可欠です。夏においては、窓やドアなどの開口部から7割以上の熱が入ってきます。断熱性能が高い家は、一度室内に熱が入ると熱が逃げにくくなるため、窓の日除けを配慮した設計をすることが重要です。
冬のパッシブデザイン
建物内の熱を効果的に維持するためには、建物全体の「保温性能」を上げることが重要です。そのために壁、天井、床、窓などの断熱性能向上と、加えて一定以上の気密性能を確保します。また、昼間には太陽熱を取り込んで夜間まで温かさを持続させます。
パッシブデザインは、地域の気候や風土を最大限に考慮する必要があります。
周辺環境や敷地条件によっても5つのバランスは変わってきます。
単に断熱性を向上させるだけではなく、高断熱が夏に暑くなることを理解し、
日射遮蔽や自然風の利用を重視した設計を進めるのがパッシブデザイン。
設備機器に頼らず、バランスの取れたパッシブデザインと性能を考慮し、
小さなエネルギーで四季を感じつつ心地よく快適に過ごせる住まいを目指しています。
